米クルーズ船から下船続く、感染確認の乗客2人含め26人救急搬送

[10日 ロイター] – 新型コロナウイルス感染者が出たため米カリフォルニア州沖に停泊した後、同州のオークランド港に9日に入港したクルーズ船「グランド・プリンセス」の乗客らの下船が10日も続いた。

乗客らは入港した数時間後に下船を始め、運航会社プリンセス・クルーズによると、10日夜の時点で1400人以上がクルーズ船を後にした。先週4日に入港を拒否されて以来、同州沖に足止めされたクルーズ船の個室に隔離された状態だった乗客らは、医療用のマスクを装着してチャーターされたバスに乗り込んだ。

カリフォルニア州のニューソム知事は10日、州都サクラメントで記者会見し、72時間以内に乗客約2400人全員の下船を終わらせたいとの意向を示した。

乗員約1100人は当初、即刻治療が必要な場合を除いては船内で隔離措置を取る方針だったが、同知事は記者団に、フィリピン国籍の乗員など一部は帰国するかもしれないと話した。

同知事によると、最初に下船した乗客のうち米国の居住者26人が周辺地域の病院に救急搬送された。この中には船内での検査で感染が確認された乗客2人が含まれている。

沖に足止めされていた間に船内で行われた検査では乗員19人の感染も確認されているが、プリンセス・クルーズによると、乗員らに症状は出ておらず、それぞれの船室に隔離されているという。

その他の乗客は、カリフォルニア州の居住者は州内の2つの軍基地に、同州外の居住者は南部のジョージア州とテキサス州の基地に運ばれ、検査後に14日間、隔離される。

同知事によると、カナダ人の乗客232人は9日、帰国した。

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