OPEC、世界原油需要の伸び下方修正 新型コロナがリスク=月報
[ロンドン 11日 ロイター] – 石油輸出国機構(OPEC)は11日に公表した月報で、新型コロナウイルスの感染拡大による影響を勘案し、今年の世界的な原油需要の伸びの見通しを大幅に下方修正し、一段の引き下げもあり得るとの見方を示した。
OPECは今年の原油需要の伸びは日量6万バレルにとどまると予想。増加幅は従来見通しから日量92万バレルの大幅な下方修正となる。
OPECは「このところの事態の展開に基づくと、現時点ではいかなるプラスの見通しよりも下方リスクが上回っている。現状が続けば原油需要の伸びの見通しは一段と下方修正される公算が大きい」とした。
OPEC加盟国とロシアなどの非加盟国で構成する「OPECプラス」は6日の閣僚会議で協調減産を巡る協議を行ったものの決裂。供給過多への懸念が高まったことなどを背景に、北海ブレント先物<LCOc1>は5日以降、約36%下落した。
OPEC加盟国の2月の供給量は日量2777万バレル。削減幅は日量54万6000バレルとなり、OPECプラスとして実施している協調減産枠を上回る減産を行った。リビヤの産油量の落ち込みのほか、サウジアラビアの自主的な減産が背景にあったとみられる。
OPECが予想するOPEC産原油の今年の需要は日量2818万バレル。他の条件が一定で、OPEC加盟国が2月の産油ペースを維持した場合、今年は供給不足となることが示唆された。ただOPECプラスの協調減産体制が3月末に終了することを受け、OPECの産油量は4月以降、増加すると予想されている。
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