中共肺炎は「SARS+エイズのようなものだ」遺体解剖した中国の医師が見解
中国の医師はこのほど、中共肺炎(武漢肺炎、COVID-19)がヒトの肺だけではなく、免疫系まで攻撃することから、「SARS(重症急性呼吸器症候群)にエイズ(後天性免疫不全症候群)を足したようなものだ」との見解を示した。
中国ポータルサイト・騰訊網3月10日付の報道で、感染患者の遺体解剖に関わった医師は、「重症患者の肺機能の損傷が激しく、免疫系もほぼ壊滅状態であった」と明かした。
また、同医師は「SARSはヒトの肺しか攻撃しないので、免疫系に異常は発生しない。それに対して、エイズはヒトの免疫系だけを狙う。新型肺炎による重症患者への攻撃はSARS+エイズのようなものだ」と話した。
タイ保健省は2月2日、バンコクにある国立病院の医師が、中共肺炎に感染した中国人観光客の重症患者に対して、抗エイズウイルス(HIV)薬と抗インフルエンザ薬を併用して投与した結果、患者が劇的に回復したと発表した。
中国国家衛生健康委員会が1月下旬に公開した「新型コロナウイルスによる肺炎の診断・治療方案(試行第三版)」は、治療薬として抗エイズウイルス薬のロピナビル・リトナビルを提案した。
武漢大学中南医院の重症医学科主任の彭志勇医師は遺体解剖結果を踏まえて、退院患者は再び核酸検査で陽性反応が出る現象について分析した。同医師のチームは退院した一部の重症患者を再検査したところ、血液中のリンパ球数が正常値に戻っておらず、免疫力が完全に回復していないことがわかった。現在の退院基準は、臨床症状の改善と核酸検査の結果だけを見ているが、免疫の回復状況を考慮していない。「免疫力が落ちている人は再感染の可能性が高い」と同医師は指摘した。
退院患者に感染力があるかどうか、今後追跡調査が重要になると同医師は述べた。「新型コロナウイルスとの戦いはまだまだ終わっていない」
(翻訳編集・張哲)