最近、中国共産党当局は、インフルエンザなどの複数の病気が同時に流行し、多くの地域で三級甲等（病床数500以上の大型）病院が満員だと発表した。しかし、多くの市民は新型コロナウイルスの新しい株が出現したのではないかと疑問を抱いている。

上海新華病院小児科の王医師は、「連続して5人の子供がインフルエンザで救急室に運ばれ、人工呼吸器を使用している子もいれば、助けられなかった子もいる」と述べた。

1月4日、王医師はライブ配信で、最近多くの子供が高熱で命の危険にさらされていることを警告した。

中国の有名配信者、饒靖氏は、自分の子供が2日間の発熱の後に亡くなったと投稿した。中国のSNSでも、子供の発熱による死亡に関する情報が多く見られる。

1月6日、中国各地の市民によると、インフルエンザが猛威を振るい、周囲の子供たちが感染している。

天津市民 李さん
「天津ではインフルエンザの感染者が多く、特に子供たちが目立つ。北京でも同じ状況だ。最近はマスクを着用する人が増えている」

深センで働く出稼ぎ労働者 薛さん
「武漢の子供たちの感染率は非常に高く、特に今年は子供たちが影響を受けている。私が働く深センでも、子供たちの感染が特に深刻だ」

1月5日には、「全国のインフルエンザウイルス陽性率が急上昇」「インフルエンザで三級甲等病院が満員」という話題が中国のトレンドに上がった。

天津市民 鞏さん
「今、子供たちが風邪を引いて熱を出しており、主な症状は喉の痛みと咳だ」

中国疾病予防管理センターは、インフルエンザウイルスの陽性率が継続的に上昇し、99%以上がA型インフルエンザであると報告している。

しかし、多くの市民は新型コロナウイルスの新しい株が出現したのではないかと疑問を抱いている。

武漢市民 洪さん
「周りで風邪を引いている人が多く、おそらく新型コロナウイルスでしょう。これが1か月半ほど続いています」

安徽省の大学の教師である趙さんは、大学内でも多くの教師や学生が感染し、その症状は新型コロナウイルスに似ていると明かした。

趙さん
「非常によく似ている。高熱を出す人が多く、皆がそうだ。私は学校にいるが、薬を飲むと一時的に良くなる」

あるネットユーザーは、自分が医者であり、最近の臨床症例の検査結果はすべてインフルエンザではなく、新しい株であると投稿した。

広州で働く出稼ぎ労働者の陸さんは、多くの人々が風邪を引き、高熱で「白肺」になったと訴えていると語っている。

陸さんは「友人の何人かは毎回感染し、頻繁に風邪のような発熱や、咳をしていて、熱のために（レントゲンで写った）肺が真っ白になっていた。私は30歳の友人を失い、1970年生まれの友人も2年以上前に亡くなった」と述べている。