ウイルス学者「中共のメディア戦がNYタイムズに浸透 WHOをも支配」

2026/01/30 更新: 2026/01/30

ウイルス学者の閻麗夢氏は、新型コロナウイルス感染症の流行が始まった約6年前、いち早く中国共産党(中共)による大規模な情報隠蔽を告発した人物である。香港を離れて米国に渡った後も、中共の「超限戦」を巡る問題提起を続けてきた。新唐人テレビの、スティーブ・ランス記者は今回、改めて閻氏にインタビューし、その見解を聞いた。

冒頭、新唐人テレビのスティーブ・ランス記者は「閻麗夢博士、再び出演いただきありがとうございます」と述べ、ウイルス学者の閻麗夢氏は「再度のご招待に感謝します」と応じた。

ランス記者は、中共の不正を事実どおり報じ、中国国内にいれば取材を続けることは不可能なはずだと指摘した上で、それにもかかわらずニューヨーク・タイムズ(NYT)の記者が北京や中国各地で自由に活動している現状について、なぜ同紙が中共と結託していると考えるのかと問いかけた。

これに対し閻氏は、ニューヨーク・タイムズは約100年の歴史を持ち、中共にとって極めて有用な宣伝媒体だと述べた。高度な認知戦の仕組みに特別な関心を持たない限り、多くの人は同紙が実際には中共の支配下にあることに気づかないと指摘した。

新型コロナ流行後、中共の国際的評価は急落したため、「人民日報」や新華社のような中共系メディアだけを使えば、それが宣伝や虚偽だとすぐに見抜かれるが、英語圏の主流メディアは格好の隠れみのになると説明した。また、同紙内部には、金銭や商業面にとどまらない形で、中共が以前から人員を送り込んでいるとも語った。

閻氏は、2020年から2021年にかけて新型コロナウイルスの起源が議論されていた際、自身が英語メディアで最初に、世界保健機関(WHO)が対外的に虚偽の説明を行い、中共に迎合していると告発したと振り返った。当時は受け入れられなかったが、数年後、米議会とホワイトハウスはいずれも、ウイルスが武漢研究所由来であり、機能獲得研究の産物だとの結論に至ったと述べた。

その上で閻氏は、中共や親中勢力、ニューヨーク・タイムズを含む一部機関が、仮にウイルスが武漢研究所由来であっても、それは一部科学者の過失や愚行による生物安全上の問題にすぎず、習近平や中共、中共軍の行為ではないと人々に信じ込ませようとしていると指摘した。

閻氏は、証拠や内部告発者の証言を総合すれば、中共および中共軍の秘密の生物兵器計画、習近平と国家戦略、さらには米国や西側文明を破壊しようとする侵略行為に行き着くため、それを阻止しなければ中共指導部はマドゥロ政権のような結末、あるいはそれ以上の事態を迎え、ナチスと同様に裁かれることになると恐れているのだと述べ「彼らにとっては政権が存続できるかどうかの問題だ」と語った。

続いてランス記者は、ニューヨーク・タイムズのような既存の大手機関に関連して、WHOが新型コロナ流行で果たした役割について質問した。

これに対し閻氏は、自身がWHOが中共の情報隠蔽を支援していたことを最初に暴露したと述べた。WHOのテドロス・アダノム・ゲブレイェソス事務局長が北京を訪問し、習近平国家主席と会談する際に常に非常に親密な様子を見せていたとした上で、それは単なる友情ではないと指摘した。

閻氏は、WHOの研究施設で勤務していた経験に触れ、テドロス氏以前に約10年間WHO事務局長を務めた陳馮富珍氏が、中共と自身の指導教官であるマリク・パリス博士の後押しによって就任した経緯を説明した。陳氏は任期終了後、研究所の会議で、パリス博士と中共政府の支援がなければその地位に就けなかったと公然と感謝していたという。

閻氏は、テドロス氏も同様に中共が「選び出した」人物だと述べ、ジュネーブのWHO内部で働く内部告発者から、中共がどのようにWHOを操作しているかについての情報が寄せられていると語った。

さらに閻氏は、SARS流行初期の2000年代初頭にはすでに、中共がWHO内部に人員を配置し始めていたとし、これは国家戦略であり、国家行動の一環だと説明した。中共は拒否権を利用し、好ましくない候補者を排除し続け、最終的に自らを支持する人物を選出する手法を用いてきたとした。

まず陳馮富珍氏を就任させ、WHO改革を進めさせ、その後にテドロス氏を据えたと述べ、こうした方法で中共はWHOを遠隔操作し、WHOやジュネーブ、その他の国際機関に多数の中共系秘密要員を送り込んでいると指摘した。

関連特集: 浸透工作