元中共情報要員が証言 中共がスパイを派遣し越境弾圧

2026/03/06 更新: 2026/03/06

近年、中国共産党(中共)による海外の反体制派への弾圧は絶えずエスカレートしている。元中共情報要員のエリック氏は、中共は中央から省の公安部門に至るまで、いずれも海外にスパイを派遣しており、反体制派の人を弾圧していると明かした。

元中共情報要員エリック氏は、「専門のスパイ要員という意味で言えば、各省庁レベルでそれぞれ派遣している。中央から派遣される人は、省の公安庁ほど多くないかもしれない。合わせて100〜200人という数字も十分あり得る。さらに範囲を広げ、中共の工作に比較的協力的な人々まで含めれば、数千人規模になっても決して不思議ではない」と述べた。

中国民主基金会CEOであるディーン・バクスンデール氏は「弾圧行動という観点から言えば、中共は東海岸、ハリファックス、プリンスエドワード島に領事館を設置し、最終的にはカナダ国内に統一戦線工作部を立ち上げた。ジェームズタウン財団の報告によれば、統一戦線部はカナダ国内に572の組織を抱えている。これはその監視網のカバー範囲が極めて広く、いかなる華人コミュニティや、中共に反対する可能性のある人物であっても監視できることを示している」と指摘した。

中国の反体制派である華涌氏は、長年にわたり中共を批判し続けたためカナダへ亡命したが、中共の秘密警察に尾行され続けていた。2022年、同氏はブリティッシュコロンビア州でのカヤック事故で溺死した。しかしその死因をめぐって外部から疑問の声が上がった。その後、カナダでは別の反体制活動家が死亡脅迫を受けた際、「華涌のようになる」と警告された例もあるという。

民主活動家の陳思明氏は「国安警察から、『発言はあまり過激にしないように』、『身の安全に気をつけろ、華涌のように、わけの分からない死に方をしないように』と言われた」と述べ、自身の経験を明らかにした。

かつてエリック氏は、華涌氏に関する情報収集を担当していた。同氏は、自身はその事件に直接関与してはいないものの、華氏の死は殺害の可能性があると疑っている。

エリック氏は「当時、私に与えられた任務は、華涌氏に接近し、彼に関する情報、特に彼の居場所や寝泊まりしている拠点などを探り出すことだった。私の推測では、おそらく住居や滞在場所を突き止めた後、何らかの行動を起こすつもりだったのではないかと思う」と振り返った。

同氏は「華涌氏のように影響力が比較的大きく、なおかつ比較的急進的な反中共の人物に対しては、中共の態度は数年前とは変わっている」と述べた。そのうえ、「以前は、こうした人々のことを厄介者だと見なし、国外に追い払ってしまいたいと考えていた。ところが今は、政権の安定をより強調するようになり、彼らを中国へ連れ戻して対処することを望むようになっている」と指摘した。

現在カナダでは、外国代理人法案の制定が進められており、外国勢力の干渉や越境弾圧の取り締まりを強化しようとしている。エリック氏は、海外在住の華人に対し、中共の極権的な本質を見極め、警戒心を高めるよう呼びかけた。

エリック氏も「高度に警戒すべきだが、同時に過度に心配して自分で自分を怖がらせる必要もない。自分自身の情報をしっかり守ることが重要だ」とアドバイスした。

チャールズ・バートン氏は「私たちはC-70法案を実施し、高い独立性を持つ強力な外国影響力監督官を設置することを望んでいる。その役割は中共の代理人を特定し、その身元を把握することです。同時に、カナダの政治家が対中政策において利益相反に陥ることを防ぐ必要がある。その一環として、王立騎馬警察やカナダ安全情報局の法執行能力を強化し、海外在住の華人コミュニティに対する中共の違法行為を取り締まり、政治家への影響力行使を阻止しなければならない」

 

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