ドイツが新型コロナで1500億ユーロの緊急予算、債務制限を停止

[ベルリン 21日 ロイター] – ドイツのショルツ財務相は21日、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受ける企業や雇用を支援するため、1500億ユーロ(1600億ドル)超の緊急予算を計上する方針を明らかにした。

複数の政府高官によると、この予算を含めた経済対策全体の規模は7500億ユーロを超える見通し。

財政規律に厳格なドイツは債務の上限を憲法で定めているが、ショルツ財務相は緊急事態に当たるとして制限を停止する考えを明らかにした。ショルツ氏は会見で、「最初から明確で強力なシグナルを送ることが重要だ」と語った。

複数の高官、さらにロイターが閲覧した法案によると、経済対策には1560億ユーロの補正予算のほか、企業の株式を直接取得することが可能な経済安定基金1000億ユーロ、公的金融機関への信用供与費用1000億円ユーロなどが含まれる。パッケージ全体で総額7500ユーロを上回る。

 

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