スペイン、新型コロナの非常事態を4月11日まで延長へ

[マドリード 22日 ロイター] – スペイン政府は22日、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐために宣言した非常事態を4月11日まで延長する方針を発表した。スペインの感染者数は欧州で2番目に多い。

サンチェス首相は記者会見で「われわれは戦争状態にある」と述べた。前日にはコロナウイルス感染拡大について「最悪の事態はまだこれからだ」と警告していた。

政府は14日、15日間の非常事態を宣言し、全土で人々の必須な外出以外の移動を禁止した。 

首相は新型ウイルス対応で軍がより大きな役割を果たすと説明するとともに、欧州連合(EU)に大規模な経済支援を求めた。政府は、患者の病院への移送や医療機器の輸送、外国にいるスペイン人の帰国などにスペイン軍の動員を拡大する計画。

非常事態の延長には議会の承認が必要だが、野党の国民党が支持を表明したため、承認が確実となっている。議会の本会議は25日に予定されている。

首相は全政党が延長を支持することに期待を表明した。スペインが非常事態宣言を延長するのは民主主義国家としての40年の歴史で初めてとなる。

政府はまた、空路および海路による大半の外国人の入国を30日間制限すると発表した。

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