【紀元曙光】2020年3月28日

「(某国の)死亡者数は、中国を超えて、○○人になりました」。こんな日本の報道をよく耳にする。中共ウイルスの感染者や死亡者を伝える際の、決まり文句である。

▼某国というのは、現時点ではイタリアであったり、スペインであったりするが、小欄で取り上げたいのは、その部分ではない。中間部の「中国を超えて」である。この挿入句を、このように不用意に使って良いものか。

▼結論だけ言わせていただく。「中国を超えて云々」を使うメディアは、中国政府の発表する数字を全く検証していない。つまり、その報道は、日本国民をミスリードする誤報なのである。

▼大紀元の中国語ウェブサイトには、統計の及ぶ限りだが、各国政府の発表する感染者と死亡者の数が、順次更新される一覧表になっている。3月26日時点における死亡者の数は、中国が3292人、イタリアが8215人、スペインが4365人、イランが2234人、等々。

▼その一覧表には、但し書きがある。要約すると「中国とイランの感染者数には、重大な過小評価がある。中国の感染者数は、複数の専門機関の分析によると、中国政府発表の10倍に上る」。感染者がそうなら、死亡者も当然、もっと多いはずだ。

▼大紀元のある記事が、こんなことも伝えている。「中国の主要な携帯電話会社3社の報告によると、このウイルス禍のなかで、中国人に不可欠である携帯電話が約2000万台、解約または契約取り消しになっている」。2000万台の全てではないにせよ、持ち主がこの世にいなくなったのではないか、と不気味な想像を禁じ得ない。

▶ 続きを読む
関連記事
研究では、生物学的年齢は生活習慣によって変わることが判明。運動、食事、睡眠、喫煙・飲酒の回避、ストレス管理の5つを改善するだけで、老化を遅らせ、寿命を延ばす可能性が示された。習慣の見直しは何歳からでも効果があるという。
初めての心不全・脳卒中の影に、実は99%以上が共通の4つの兆候を抱えていた――最新研究が示した「見逃しやすい危険信号」と、予防のために今すぐ見直すべき生活習慣をわかりやすく解説します。
人気食材アボカドには、歴史・性の健康・怪我・アレルギー・動物毒性まで意外すぎる秘密が満載。読むほど驚きが続く「7つの知られざる真実」をご紹介します。
数百年前の喫煙習慣が、なんと骨にまで刻まれていた──。最新研究が明かした「骨が語る喫煙の記憶」は、健康観を揺さぶる驚きの事実です。
浜崎あゆみの上海での公演がキャンセルされた後の行動に称賛が集まっている。中共政府の常軌を逸した日本への外交攻撃に巻き込まれたが、今回のトラブルはかえってチャンスを広げる結果となるかもしれない。