【紀元曙光】2020年4月2日

オーバーシュート。ロックダウン。初めて聞いた横文字言葉というものは、次に自分が人に向かってつかう時に、知ったかぶりからか、変な力みが入るものだ。

▼日本における漢語にも、昔の知識人がつかっていたので、ちょっとした気取りは入っていた。ただ、今の非常時における上述の言葉ほどではない。漢字で感染爆発、都市封鎖と書いてくれたほうが、日本人には飲み込みやすい。

▼緊急事態宣言がなされるか、否か。もはや地方レベルではなく、日本政府の判断によるものとなった。小欄の筆者は、一国民としての感想しかもたないし、特に安倍さんびいきでもないのだが、日本国に対する素朴な誇りと信頼感は有している。難しい局面にあって、ぎりぎりの綱渡りではあるが、安倍さん小池さんは、よくやられているのではないか。

▼比較にもならぬが、日本政府は、今の中国政府より、はるかにマシだという思いがある。なので、小欄が筆刀の先で突く相手は、やはり大元凶たる中国共産党と、それに追随する牛頭馬頭どもに限られる。

▼夏でもないのにヤブ蚊に刺されたような不快感をもつのは、中国では今、「日本は世界で一番危険だぞ」「東京にいると死ぬぞ」「安倍は本当の死者数を隠蔽しているぞ」などの偽情報が、中国人のSNS上に、大量に流されていることだ。

▼そんな悪魔のつぶやきが、中共に情報封鎖された環境のなかでは、一つのリアルな想像となってしまう。日本にいる中国人の間でも、その傾向はある。ウイルス的な偽情報は、人から人へ、恣意的な操作も含めて伝わっていく。いやなヤブ蚊である。

▶ 続きを読む
関連記事
抜け毛や白髪は年齢だけの問題ではないかもしれません。中医学では、髪の状態は「腎のエネルギー」と深く関係すると考えられています。下半身の簡単なストレッチが、髪の健康を支えるヒントになる可能性も。
髪は見た目以上に多くを語ります。ストレスや栄養状態、環境曝露まで記録する“健康の履歴書”としての可能性と限界を、最新研究と専門家の視点から読み解く注目記事です。
「少量なら大丈夫」は本当?240万人を分析した最新研究が、わずかな飲酒でも認知症リスクが高まる可能性を示唆。脳の健康とお酒の付き合い方を見直すきっかけになる一記事です。
「忙しい=充実」と思っていませんか。最新の研究と実体験から、過度な忙しさが心身や人間関係に及ぼす見えない代償を解説。立ち止まることの本当の価値を考えさせられる一編です。
透析は命を救う治療だが、腎臓が本来持つ「回復力」を見えにくくしてしまうこともある。必要な時だけ透析を行う新たな治療法で、回復率が高まったという研究と、透析を離脱できた女性の実体験。