仏教用語と現代表現の“我慢”【中国語豆知識】
①「【我慢】な彼は…外部(うはべ)では強ひて勝手にしろといふ風を装った。」(道草)
②「然しひもじいのと寒いのにはどうしても【我慢】が出来ん。」(吾輩は猫である)
夏目漱石の筆になるこの二つの「我慢」、どうも意味が違うようです。
仏教では、自己に執着する自我意識から起こる心や、人を侮る思い上がりの心を「慢」と呼びました。(現代日本語の「慢心」「傲慢」にその名残りが見られます)そして、それをさらに「慢、過慢、慢過慢、我慢、増上慢、卑慢、邪慢」の七つに分けて「七慢」と呼び、「我慢」はその一つです。『正法眼蔵・仏性』に次のような例が見られます。「汝仏性を見んとおもはば、先づすべからく我慢を除くべし」。
そのうち、「思い上がりの心」義が転じて、我意を張り、強情であるさまを表すようになりました。①の「我慢」がそれです。私は幼いころとても強情で、親からよく「我慢な子やな」と叱られていました。ただ、現代語の標準語としては「強情」義の「我慢」は古風な言い方のようですので、現代語としてはその地方の方言だったのかもしれませんが。
関連記事
6万件超のMRI研究で判明した、お尻の筋肉と2型糖尿病リスクの関係。理学療法士が教える、自宅でできる臀部エクササイズ5選を写真付きで紹介します
気分の落ち込みやストレスを感じるとき、食事は心の調子を支える一つの手がかりになります。バナナ、柑橘類、青魚、ダークチョコレートなど7つの食材を紹介します。
夏至から半夏生にかけては、陽から陰へと季節の流れが変わる節目です。しそ、タコ、オクラなどの食材を通じて、湿気によるだるさや脾胃の不調を整える養生の知恵を紹介します。
写真を撮るとき、なぜ「はい、チーズ」と言うのでしょうか。何気なく使っている掛け声には、自然な笑顔を引き出すための発音の工夫があります。
中医学では、経絡を気が巡る通り道と考え、流れの滞りが不眠や不安、こわばりなどの不調につながるとされます。日常で取り入れやすいツボ押しも紹介します。