米国は感染ピークに近づきつつある可能性=トランプ氏

[ワシントン 7日 ロイター] – トランプ米大統領は7日、国内の新型コロナウイルス感染はおそらくピークに近づきつつあるとの見方を示した。また、米経済を早期に再開させたい意向を改めて表明した。

「近く再開させたい。感染者の増加曲線がピークに近づきあるかもしれないと考えている」とした。

死者数についてはあまり話したくないと前置きしたうえで、当初予想を下回る可能性があると述べた。ホワイトハウスの新型コロナ対策チームはこれまで、予測モデルに基づき、国内死者数が最大で24万人に達する恐れがあるとの予想を示している。

トランプ氏はまた、ナバロ大統領補佐官(通商製造政策局長)が送ったとされる新型コロナのリスクを警告するメモは見ていないと述べた。米紙ニューヨーク・タイムズによると、ナバロ氏は1月下旬に送ったメモで、新型コロナのパンデミック(世界的大流行)が起きる可能性を警告し、中国に関する渡航禁止を求めた。また2月下旬には、新型コロナで米国人の最大200万人が死亡する可能性があるとのメモを大統領に送付したという。

トランプ氏は、ナバロ氏を信頼していると述べた。

一方、世界保健機関(WHO)の新型コロナへの対応を改めて批判し、WHOへの資金拠出を見合わせると表明。記者からの再度の質問に対しては、見合わせは決定事項ではなく、検討していると応じた。[nL4N2BV4F8]

トランプ氏はまた、連邦政府は8675台の人工呼吸器の備蓄があり、数週間以内に11万台が追加されると述べた。

「必要になるとは思わない」とした上で、「将来のために確保する。人工呼吸器を必要とする他国を支援することもできるだろう」と語った。

英国から人工呼吸器200台の提供要請を受けたことも明らかにした。

ロイターの集計によると、米国では新型コロナウイルス感染による死者が1万人を超え、感染者数は36万7000人以上となっている。

 

トランプ氏は、ウィスコンシン州最高裁が、大統領選の候補指名を争う7日の予備選を予定通り実施するよう命じたことについて、正しい決定だったと評した。[nL4N2BU48Z]

「郵送投票はひどい考えだ。投票したいなら投票所に行くべきだ」と語った。

ただ、フロリダ州の現地紙「パームビーチ・ポスト」によると、トランプ氏は同州に対し、共和党の予備選で不在者投票を郵送投票に切り替えるよう要請したという。

 

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