小惑星の衝突により、ほとんどの生物が死滅したと推定される(Getty Images)
研究

6600万年前に小惑星が地球に衝突 2年間の暗黒時代があった

地球の歴史がどんなものだったのか、謎に包まれている部分は多い。アメリカ大気研究センター(US National Center for Atmospheric Research/NCAR)は研究の結果、6600万年前に地球は小惑星との衝突によって2年間の長い暗黒の時期があり、地球上の生き物の4分の3が絶滅したと推定している。

研究チームは、コンピューターで白亜紀の終わりの頃の地球を描き、直径10キロメートルの小惑星がユカタン半島(現在のメキシコ最南東の半島)を直撃した当時の様子を再現。衝突による被害は甚大で、火山の爆発、地震、津波をもたらし、地球は火の海と化したと結論づけた。

さらに、衝撃により舞い上がった粉塵が太陽の光を遮ったため、植物や多くの海洋生物も死滅。この頃、恐竜のほとんどが絶滅したとされている。

研究チームを率いるチャールズ・バーディーン(Charles Bardeen)氏は、当時、土の中に逃げた動物や、一部の海の中にいる生き物は一時的に絶滅を免れた可能性があると指摘。今後は、衝突後に発生したと考えられる煤煙がもたらした長期にわたる影響、また、それが生き延びた動物にどのような影響をもたらしたのかについて、さらに研究を続けると話している。

(翻訳編集・豊山)

関連記事
内なる不満を見つめ、愛を与える方法を通じて、心の癒しと新たな可能性を見出すヒントをご紹介します。
最新研究が脳損傷患者の意識の可能性を示し、医療や家族の対応に新たな光を当てます。
GoogleのAI「Gemini」が大学院生に不適切な発言をし、AI技術のリスクが改めて問題視された。企業の責任が問われる中、AIの安全性や倫理が注目されている。類似の事例も増え、技術の普及とリスクのバランスが課題となっている
健康な心血管を保つための食事、指圧、運動の実践方法を解説。心臓病予防のヒントが満載です!
専門医が語る乳がんリスクの主な要因と予防のポイントを解説。生活習慣の見直しで健康を守りましょう。