北朝鮮が最高人民会議開催、新型コロナ対策強化を報告

[ソウル 13日 ロイター] – 北朝鮮で12日、国会に当たる最高人民会議が開かれた。前日には金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長が主宰する党の政治局会議が開かれ、新型コロナウイルス対策の強化などが話し合われた。

朝鮮中央通信(KCNA)が13日に報じた写真では、数百人の代議員は近い距離で着席し、マスクなど感染予防の防護具は着用していない。

世界保健機関(WHO)の北朝鮮担当者によると、4月初めの時点で北朝鮮では新型コロナの検査が続けられ、500人超に隔離措置が取られているが、感染者は確認されていないとしている。[nL4N2BV55Z]

KCNAによると、最高人民会議に提出された報告書は「新型コロナ感染症の拡大予防のため、国家の緊急対策は引き続き強化され、人々の命と安全が優先される」とした。

北朝鮮は中国およびロシアとの渡航を停止し、外交官などを隔離するなど、早い段階から新型コロナ対策を講じてきた。

前日の政治局会議では新型コロナから国民の命と安全を守るための「より徹底した国家的措置」を講じる決議を採択している。

最高人民会議ではまた、国務委員会の委員に李善権(リ・ソングォン)外相などを新たに選出した。

最高人民会議は10日に開かれる予定だったが、理由は明かされないまま2日遅れで開催された。

 

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