(TANAKA Juuyoh/Creative Commons)

私も「法輪功」について論じます

私が初めて法輪功のことを聞いたのは大学生の時だった。当時、中国では法輪功への迫害が始まり、新聞やテレビ、ラジオなどのメディアが天地を覆うほどの勢いで法輪功を批判していた。そのため、学校では皆が公然と法輪功について話すことを控えていた。当時、各マスコミは同様の意見しか報道しなかった。

北京の大学を卒業すると、私は広東へ行った。そこは政治的な環境が多少緩いため、法輪功を理解する機会に恵まれた。法輪功についてよく考えてみると、いくつか疑問に思うことがあった。仮に法輪功が、中国共産党の宣伝するような悪いものだったとしたら、なぜこれほど多くの人たちが意志を貫いてその気功を続けているのだろうか? 時々、親しい同僚との間で法輪功の話をしたが、当時の政治的な圧力のため、あまり深くは言及しなかった。

その後、私は広東省のある有名な大学の大学院に願書を提出した。面談の時、意外にも政治審査の教授から法輪功についての見解を問われた。まだ事態の深刻さを意識していなかった私は、中立的な意見を述べた。その後、誰かが私に言った。「その発言のせいで、君は試験の成績が1位だったにもかかわらず、不合格にされそうになったよ。でも、米国から帰国したある教授が君の履歴書を見て、君を弁護してくれたおかげで、ようやく合格したんだ」と教えてくれた。その後、私はその教授の助手となった。この一件から、私は法輪功について同情するようになった。特に、それらの迫害された法輪功学習者の境遇に深い同情を感じた。

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