イギリス・ラジオ局BBCの報道によると、イギリスでは、「大脳のために歌う」という認知症患者のグループが、歌を通じて認知症のリハビリを試みており、非常にすばらしい効果が現れた症例があったという。
82歳のビルさんは、アルツハイマー症に罹ってから、家族との会話がまったくなくなり、何に対しても意欲を示さず、自分の世界にとじこもるようになった。
ビルさんは、このグループの活動に参加してから、意欲的に人々と交流し、会話を始めた。奥さんのジュンさんは、「とても良かった。歌い始めてから、ビルの様子が大きく変わりました。彼は自分の世界から出てきて、人々と会話できるようになりました」と、歌の効果を評した。
この活動グループを立ち上げたスミス氏は、「現在、この歌うグループはとても人気がある。参加者の家族は、これらの活動により、認知症患者の生活が充実したと喜んでいる」と話した。スミス氏は、毎週一回行われているこの歌うグループの活動を、より拡大する準備をしていると言う。
イギリスのアルツハイマー病学会の責任者、老人病学教授のバラド氏は、「歌うことは、認知症の患者に何らかの効果がある」と、この活動を評価した。
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