漢方相談室 認知症の予防
認知症は、脳機能障害による病気である。一般には高齢化と共に発症者が多くなるが、最近、若年認知症という言葉もよく耳にするようになった。現代医学では、脳機能障害の原因はアルツハイマー病や多発性脳梗塞によるものが多いが、原発性疾患の成因がはっきりせず、予防は難しいと考えられているが、漢方医学の理論では、脳の働きは腎精の充実と脳血流循環に強く関連しているので、腎精の充実と脳血流の正常な循環が、認知症の予防に効果があると考えられる。この理論に基づき、次のような方法を用いて予防することができる。
腎精を補う作用がある食品としては、黒大豆、黒ゴマ、黒豚の肉、くるみ、栗、長芋などがあり、中高年の人は日常生活の中で、意識的にこれらの食品を適量に摂取するとよい。
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