中国、貿易合意順守しない可能性 2週間以内に明らかに=トランプ氏

[ワシントン 6日 ロイター] – トランプ米大統領は6日、中国が1月に署名した第1段階の貿易合意を順守しない可能性があるとし、今後1─2週間中に中国が順守するか明らかにできるだろうと語った。

また、新型コロナウイルス感染症の死者数について、中国発のデータを信じていないと語った。

トランプ大統領は、中国が第1段階の合意で約束した米国からの輸入拡大を履行するかどうか注視していると述べた。

米農産物は多く購入しているものの、農産物のほかに製造品やエネルギー、サービス分野などで合意を満たす水準に達しているかは疑問だとし、「農産物だけでなく他の多くの産業について、1─2週間中に報告できるだろう」との見方を示した。

また「中国は合意を結んだことを理解しており、同国が合意を守ることを願う。順守するかしないか、じきに分かるだろう」と語った。

中国は第1段階の貿易合意で、2017年を基準として米産品の購入を2年間で2000億ドル拡大することに同意。うち約770億ドル分は1年目に、残りの1230億ドル分は2年目に達成するとしていた。

米政府は第2段階の協議で政府補助金や技術移転の強要などの問題に取り組むとしていたが、新型コロナで米経済の大部分が停止状態に陥る中、協議再開の動きは見られない。

米当局者は、新型コロナに対する中国の初動対応を巡り、関税や中国からのサプライチェーン移転などの措置を検討している。

トランプ大統領はこれについて質問されると、「非常に大変な状況のさなかにあるので、その件について今は話したくない」と答えた。

中国の国営英字紙チャイナ・デーリーは7日の社説で「貿易交渉で両国が築いたはずの親密な関係が、遠い過去の記憶となった」と主張。

「交渉で前向きな結果を出し、建設的な交流が生まれたにもかかわらず、米政府は汚い政治を通じて、いつも中国を非難している。このため、共通の敵があるにもかかわらず、世界の2大経済大国が感染対策で協力できない」と批判した。

同紙は米政府に対し対決的な姿勢を改めるよう求めた。

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