米議員、中国大使館前の通りを「李文亮プラザ」へ改名する案を提出した。写真は2020年2月、武漢市内の病院前の献花台で撮影(Getty Images)

中国大使館前の通りを「李文亮プラザ」へ改名 米議員提案

複数の米国議会議員は7日、ワシントンの中国大使館前の通りを、中国の医師・李文亮の名を入れた「李文亮プラザ」に改名する法案を提出した。議員たちは、中共ウイルス(新型コロナウイルス、武漢ウイルス)の影響を初期段階で警鐘を鳴らした李医師(34)の名誉のためだと主張している。

この法案には、フロリダ州のマルコ・ルビオ上院議員、アーカンソー州のトム・コットン上院議員、ネブラスカ州のベン・サッセ上院議員、テネシー州のマーシャ・ブラックバーン上院議員が賛同している。また、ワイオミング州のリズ・チェイニー下院議員も下院に同法案を提出した。

李氏は、2019年12月に「原因不明の肺炎」について知人の医療従事者らに警告を発していた。中国当局は「不法にデマを流した」として李氏を含む8人の医師を処分した。後に李氏は、中共ウイルスに感染し死亡した。 李氏の死によって、中国政府が感染症の情報を封鎖していることや、言論の弾圧に不満が続出し、「我々に言論の自由を」との書き込みがネットに溢れた。

コットン氏は声明の中で、「中国共産党は、武漢ウイルスについて同僚に警告しようとした李文亮医師を世界から忘れさせようとしている。李医師が後にこのウイルスで死亡したことさえも、忘れさせようとしている。彼を迫害し、死に至らしめた政権の大使館の近くに、その名を永続的に刻むことで、彼の名が決して忘れられないようにすることができる」と語った。

ルビオ氏は声明の中で、「中国大使館前の通りの名前を変えることで、李医師が決して忘れられないようにできる。中国政府と中国共産党に、米国は抑圧者ではなく、抑圧された者と共にいることを明確に思い出させる役割を果たすだろう」と述べた。

(翻訳編集・佐渡道世)

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