米加州で下院補選、共和党候補がリード

[ワシントン 12日 ロイター] – 米カリフォルニア州で実施された下院補欠選挙の暫定結果によると、トランプ大統領が推薦した海軍出身の共和党候補、マイク・ガルシア氏が民主党候補のクリスティ・スミス州議会議員を大きくリードしている。

カリフォルニア州務長官の事務所は約14万票の集計が終了した時点の暫定結果を公表。これによると、ガルシア候補の得票率は55.9%、スミス候補は44.1%。

今回の補選は、民主党前職のケイティ・ヒル氏が議会スタッフとの不適切な関係が報じられ、昨年に辞職したために行われた。

新型コロナウイルス流行を受け、補選は投票所での感染を防ぐため、大部分が郵送投票で行われたた。このため、最終的に勝者が確定するまでには数日かかる可能性がある。郵送された投票用紙は選挙日以前の消印が付いている限り、3日後まで有効。

コロナ危機の中で行われた補選の結果は、米国民が共和、民主どちらの政党に対応力があると見なしているか、またトランプ氏の対応をどのように評価しているかを占う試金石として注目されている。11月の連邦議会選挙でも郵送投票に切り替える州が増えるとみられている。

ガルシア氏が勝利した場合でも、民主党は下院で多数派を維持することになるが、共和党にとっては追い風となる。

米国で最も人口の多いカリフォルニア州は民主党の地盤で、同州選出の下院議員53人のうち45人は民主党。

補選が行われた第25選挙区は登録民主党員が共和党員よりも多い。しかし、スミス氏は10日、MSNBCに対し、多くの有権者は政治よりも家賃の支払いや失業保険の申請で頭がいっぱいなため、自身が敗北する可能性はあると述べていた。

12日の下院補選では、ウィスコンシン州共和党のトム・ティファニー州議会上院議員が、得票率57.2%対42.8%で民主党候補を破って勝利した。米紙ニューヨーク・タイムズが報じた。

トランプ大統領はツイッターでティファニー氏の勝利を祝福した。

カリフォルニアとウィスコンシン州の補選の勝者は11月の連邦議会選で再選をかけて再び立候補する必要がある。

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