シンガポール、2020年GDP見通しを再び下方修正

[シンガポール 26日 ロイター] – シンガポール貿易産業省は26日、2020年の国内総生産(GDP)成長率見通しをマイナス7─マイナス4%とし、従来のマイナス4─マイナス1%から引き下げた。今年の成長率見通しの下方修正は3回目。

第1・四半期のGDP改定値は前年比0.7%減、前期比年率4.7%減となり、速報値より小幅な落ち込みに改定された。[nL4N2BJ0DX]

貿易産業省は「(20年成長率見通しを)下方修正したが、新型コロナウイルスの流行期間やその深刻さに加え、景気回復の道筋に関しては、著しい不透明感が残る」と指摘した。

シンガポール金融管理局(MAS、中央銀行)の首席エコノミスト、エド・ロビンソン氏はGDP発表後、金融政策に変更はなく、予定通り10月に見直すと表明した。

政府は20年の非石油部門輸出見通しも4.0%減─1.0%減に下方修正。従来は0.5%減─1.5%増と見込んでいた。輸出はこれまで、医薬品への需要急増などに支えられて堅調に推移していた。

旺盛な需要で医薬品の生産が2倍以上に増えたのを受け、同日発表のシンガポールの4月の鉱工業生産(製造業生産)指数は前月比(季節調整済み)で3.6%上昇、前年比では13%上昇となった。

シンガポールでは新型コロナの感染拡大を防ぐため約2カ月にわたりロックダウン(都市封鎖)が実施され、大半の職場が閉鎖されている。アナリストは、こうした措置の影響で第2・四半期のGDPは落ち込みが拡大するとみている。

同国はアジアで最も感染者数が多い国の1つで、政府は6月から開始するロックダウンの緩和は段階的に進める方針を示している。

今年のGDP成長率は当初プラス0.5─プラス2.5%と見込んでいたが、2月にマイナス0.5─プラス1.5%に下方修正していた。

OCBCの国債調査・戦略部門代表、セレーナ・リン氏は「下方修正は、封鎖期間や脆弱な回復軌道を背景に景気が第2・四半期に著しく悪化することを暗示している」と分析した。

シンガポールの財務相は同日中に、新型コロナ流行で打撃を受けた企業と家計の支援に向けた最新の景気対策を公表する見通し。

*内容を追加しました。

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