ドイツ駐留米軍縮小は「欧米関係揺るがす」=独当局者

[ベルリン 8日 ロイター] – ドイツ政府で欧米関係のコーディネーターを務めるピーター・バイエル氏は8日、ロイターに対し、米政府によるドイツ駐留米軍の縮小計画は「欧米関係の支柱を揺るがす」と懸念を示した。

複数の政府当局者によると、トランプ米大統領はドイツに駐留している米軍3万4500人のうち約9500人を減らすよう指示。計画通りなら駐ドイツ米軍は約2万5000人に縮小し、米国による欧州防衛への関与に懸念が高まる可能性がある。

クランプカレンバウアー独国防相は記者会見で、「確認が取れていないことに関する憶測は控える」とした上で、「ドイツの米軍駐留は北大西洋条約機構(NATO)同盟全体の安全保障に寄与し、米国の安全保障にもつながる。われわれが協力していく上で基礎となる」と述べた。

関係筋によると、ドイツ政府は様々な外交ルートを通じて、駐留米軍縮小に関する報道について問い合わせたが、米政府からの回答は得られていないという。関係者の1人は「米政府内で意見が分かれているようだ」と述べた。

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