独首相、コロナ禍受け欧州の特別な連携呼び掛け 来月EU議長国

[ベルリン 26日 ロイター] – メルケル独首相は7月1日にドイツが輪番制の欧州連合(EU)議長国に就任するのを前に欧州メディアのインタビューに応じ、新型コロナウイルス感染拡大を受け、ドイツは他のEU加盟国との「特別な連携」を追求すると抱負を語った。

メルケル首相は南ドイツ新聞を含む欧州5紙のインタビューに対し、新型ウイルス感染拡大は「前代未聞の規模の課題」を呈しているとし、EU加盟国に対し域内市場を維持すると同時に「一致団結を世界に示す」よう呼び掛け、「こうした特異な状況の下で加盟各国が共通の土台に関心を持つと確信している」と述べた。

新型ウイルスで打撃を受けた国の支援に向け、現在討議されている欧州復興基金については、「特別な状況に対する特別な対応策」との認識を示した。

トランプ米大統領がドイツの防衛費拠出が十分でないとして、同国に駐留させている米軍の規模を約9500人削減し2万5000人にすると表明したことについては、「ドイツは防衛費を拡充する必要性を認識しており、これまでに大幅に増額した」とし、「ドイツに駐留する米軍はドイツ、および北大西洋条約機構(NATO)加盟国の東部の防衛を担っており、米国の国益にもかなう」と述べた。

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