バー米司法長官、「反政府過激派」対策本部の設立を命令

[ワシントン 26日 ロイター] – バー米司法長官は26日、暴力行為に関与する「反政府過激派」に対応する対策本部の設立を命じた。法執行機関と検察当局にあてたメモを司法省が公開した。

バー長官は、過激主義者たちは警察官への攻撃や建物などの破壊、罪のない人々に対する脅迫など「公共の秩序を脅かす弁解の余地のない暴力行為に関与」していると非難した。

米国では、中西部ミネソタ州で黒人のジョージ・フロイドさんが白人警官から首を圧迫され死亡した事件をきっかけに、人種差別に抗議するデモが広がっている。デモはほとんどが平和的に行われているが、一部では暴徒化するケースもあり、トランプ大統領らは、デモ隊の中に左派の過激主義者が紛れ込んでいると主張している。

バー長官は、過激派の「一部は自由と進歩を掲げるふりをしているが、実際は無政府状態や破壊、抑圧を画策する勢力だ」と指摘。「無法という脅威を引き続きもたらしている」組織として、反政府的な過激主義運動「ブーガルー」や、極左過激派「アンティファ」を名指しした。

長官によると、設立される対策本部は、テキサス州とニュージャージー州の検察当局者2人がトップを務め、さまざまな法執行機関のメンバーが参加するという。

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