台湾、住民に中国本土・香港・マカオへの渡航避けるよう求める

[台北 2日 ロイター] – 台湾の大陸委員会の副主任委員を務める邱垂正氏は2日、香港国家安全維持法が施行されたことを受けて、台湾の住民に中国本土、香港、マカオへの不要不急な渡航や乗り換えを避けるよう要請した。

邱氏は記者団に、国家安全維持法は香港だけでなくどこにでも適用され得る「歴史上、最も理不尽な」ものだと指摘した。

香港で台湾の事実上の領事館として機能している窓口は業務を続けると説明。外からの圧力がない限り撤退しないとし「最後の瞬間までとどまる」と強調した。

台湾は1日、香港で国家安全維持法が施行されたことを受けて香港からの移住を希望する人を支援するための専用窓口を開設した。[nL4N2E81BQ]

邱氏は初日だけで180件を超える問い合わせがあったと明らかにした。

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