カナダの名門大学、「中国の一部」との記載廃止 台湾の抗議受け
[台北 7日 ロイター] – カナダの名門ブリティッシュコロンビア大学(UBC)は報告文書の中で台湾を中国の一部と記載するのをやめると表明した。台湾側が抗議したのを受けた。
台湾外交部(外務省)によると、バンクーバーにある事実上の領事館が同大学に対し、「中国の圧力に屈する」ことはせず、ウェブサイトに掲載している留学生の出身地リストで「台湾(中国の省)」と記載するのをやめるように要請。
同大学のメディア関係担当のカート・ハインリヒ氏はロイターへの電子メールで、同大学は政治的問題で立場を示したわけではなく、国際標準化機構(ISO)の国名コードを参照したと説明。同コードは国名の記述で国連の基準に準拠しているという。
国連は台湾を中国の省の1つと見なしている。カナダは台湾と国交を正式に結んでいない。
ハインリヒ氏は「今後の報告文書では台湾とだけ記し、追加の記述はしない」と表明した。
台湾外交部の欧江安報道官は7日、同大学の対応には満足しているとした上で、現在の入学者に関する報告書で台湾の記述を訂正するよう求めているとした。
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