米地裁判事、ゴーン被告逃亡協力者の早期保釈に否定的見解

[8日 ロイター] – 日産自動車<7201.T>の前会長、カルロス・ゴーン被告の逃亡を手助けした米国人容疑者2人を巡り米マサチューセッツ州連邦地裁が8日に開いた審理で、判事は、早期の保釈を認める可能性は低いとの見解を示した。

日本政府は、マサチューセッツ州で5月に逮捕された米陸軍特殊部隊グリーンベレー元隊員マイケル・テイラー容疑者と息子のピーター・テイラー容疑者の身柄引き渡しを要請している。

インディラ・タルワニ判事は、テイラー親子の早期保釈請求は却下する「見込み」だとし、7月下旬に再審理すると述べた。

弁護側は逮捕状や身柄引き渡し要請に不備があると主張しているほか、拘束先のノーフォーク郡矯正センターでは収容者とスタッフのうち36人が新型コロナウイルス検査で陽性反応が出ており、マイケル容疑者は左肺の一部を摘出しているため、健康上のリスクが高いとしている。

ゴーン被告は保釈中の昨年12月、プライベート・ジェットで日本を不法出国しレバノンに入国した。レバノンと日本は犯罪人引き渡し条約を結んでいない。

米検察は7日、ゴーン被告が逃亡の2カ月前に、ピーター容疑者の関連会社に86万2500ドルを送金していたと主張した。

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