北朝鮮、石油輸入巡る国連制裁違反 米英など43国が指摘

[ニューヨーク 24日 ロイター] – 米英仏を含む43カ国が24日、北朝鮮が国連安全保障理事会の石油精製品の輸入を巡る制裁措置に違反しているとして苦情を申し立てたことが、ロイターが入手した文書で明らかになった。

安保理は北朝鮮による核・ミサイル開発に対する措置の一環として、2017年12月に同国の石油精製品の輸入量の上限を年間50万バレルに設定した。

これについて43カ国は安保理北朝鮮制裁委員会に対し、北朝鮮の石油精製品の輸入は今年1─5月だけで160万バレルを超えたと報告。北朝鮮は海上で船舶から石油精製品の供給を受けており、こうした海上の供給は「北朝鮮の精油性製品調達の主要な手段になっている」とした。

その上で安保理制裁委員会に対し、北朝鮮が上限を上回る輸入を行っていることを示す公式文書を発行し、北朝鮮に対する石油精製品の供給を直ちに停止するよう加盟国に通告するよう求めた。

同様の要請は2018年と19年にも行われたが、中国とロシアの反対で実現しなかった。

43カ国は「中国とロシアは1─5月に北朝鮮に合計10万6094.17バレルの石油精製品を供給したと報告しているが、公式統計は北朝鮮に実際に供給された石油精製品の量を大幅に下回っている」とした。

北朝鮮の国連代表部からこの件に関するコメントは得られていない。

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