モンスターを捕まえた⁈ ミシシッピ川で釣り上げた巨大ナマズに話題騒然
米ミズーリ州セントチャールズに住むウェイド・カミンスキーさんはナマズ釣りのベテランです。そんなカミンスキーさんが重量112ポンド(約51キログラム)もの巨大ナマズを釣り上げ、話題をさらっています。
7月4日のアメリカ独立記念日を祝う週末、同州セントルイスのミシシッピ川で釣り仲間とナマズ釣りを楽しんでいたカミンスキーさん。餌をつけた釣り竿を手にボートで川を下っていると、針が何かに引っかかった感触がありました。「あっと思った次の瞬間、リールの糸がものすごい勢いで引っ張られたんだ」とカミンスキーさんは当時を振り返ります。
「針が岩に引っ掛かったか、モンスターを捕えたか、そのどっちかだと思った」と言うカミンスキーさんは、その豊富な経験から岩に引っ掛かったのではないと瞬時に判断、これはきっと大物に違いないと直感しました。
そしてナマズとの壮絶な闘いが始まりました。針をちゃんと結び付けたが、こんな大物を巻き上げる体力があるのか…そんなことがまず頭をよぎったそうです。「ナマズと格闘した8分間、俺も仲間もナマズの姿さえ確認することができなかったんだ」とカミンスキーさん。ナマズを水面まで引き上げるのは至難の技でした。
大格闘の末、どうにか水面までたぐり寄せ、仲間が網を使って船に引き揚げてみると…
それは今まで見たこともない、桁違いに巨大なナマズでした。
当時のカミンスキーさんの自己ベストは、2017年12月にミズーリ川で釣り上げた90ポンド(約41キログラム)の青ナマズ、ブルー・キャットフィッシュでした。過去には80ポンド(約36キログラム)級のナマズを何匹も釣り上げていますが、今回ほどの大物は初めてです。
重さを測ろうと体重計に巨大ナマズを乗せると、針が最大重量100ポンド(約45キログラム)を振り切ってしまいました。釣り人生最大のナマズであることは疑いの余地もありません。カミンスキーさんは巨大ナマズをトロフィーのように抱え、セントルイスの象徴、ゲートウェイ・アーチを背景に最高の記念写真を撮ると、このモンスターを川に戻してあげました。このように釣った魚を生きたまま戻してあげることを「キャッチアンドリリース」と言います。
カミンスキーさんがフェイスブックに写真を載せると「キャッチアンドリリース」のやり方を心配する声も寄せられましたが、もちろん抜かりはありません。巨大ナマズは船に装備した水と酸素を循環する大きなイケスの中で蘇生した後、リリースされていました。
ミズーリ州最大のナマズとして記録に残っているのは、2010年にグレッグ・バーナルさんが釣り上げた130ポンド(約59キログラム)のナマズです。これは当時の世界記録でもありました。カミンスキーさんの112ポンドは少し足りず州記録の更新には至りませんでしたが、立派な自己記録更新です。
この巨大ナマズはセントルイス近郊のミシシッピ川とミズーリ川が合流する流域で釣り上げましたが、正確な場所は秘密のままです。でもカミンスキーさん、カツオの切り身を餌に使ったことだけは教えてくれました。
巨大ナマズを釣り上げたニュースは主要メディアで報道され、多くの人の注目を集めました。けれどもカミンスキーさんは、釣りに行けるだけで幸せだと言います。
「新型コロナウイルスの騒動から逃れるには、釣りは最高の方法だよ」
カミンスキーさんにとって人生最高の息抜きになったことは、言うまでもありません。