スペインのコロナ死者、公式発表より60%近く多い可能性=現地紙

[マドリード 26日 ロイター] – スペインのエル・パイス紙は26日、同国の新型コロナウイルス感染症による死者数について、公式発表の2万8432人よりも60%近く多い可能性があるとする独自調査の結果を報じた。

スペイン当局が発表するコロナ死者数は、検査を受けて感染が正式に確認された人のみが含まれており、感染が疑われるが検査は受けずに死亡した人は対象外。

スペインでは他の多くの国と同様、特に感染拡大の初期段階において検査態勢が十分でなく、公式発表の死者数が実際より少ない可能性がある。

同紙は、感染疑い例も含めた地方の統計を集計した結果として、累計死者数は4万4868人と試算している。これが正しければ、スペインのコロナ死者数は、欧州で英国に次ぎ2番目に多いことになる。

スペイン保健省は、コロナ死者数の算出に際しては国際的な基準に従ったとし、実際の死者数が公式発表よりも多いことは他の統計に表れていると指摘。「あらゆるパンデミック(疫病流行)においては、間接死が増えるのが常だ。コロナでも同じことが起きた」などと説明した。

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