インディアナポリスに住むティーンエイジャーのアディさんはもうすぐ開催されるプロムで悩んでいることがありました。それは、当日に何を着るべきかという問題です。しかし、お気に入りのドレス(600ドル)を買うお金もありませんでした。
ある夜、アディさんと親友のパーカーさんが夜に街を歩いていると、ある店に高級な素敵なドレスが展示されているのを見つけました。するとアディさんがパーカーさんに冗談で、同じようなものを作ってほしいと言ったのです。ドレスなんて作ったことのないパーカーさんでしたが、元々デザインに興味を持っていたパーカーさんは、思い切ってドレスを作ることにしました。
ミュージカル劇場や小道具、セットデザイン、衣装などに長年興味を持っていたパーカーさんにとっても、自分の才能を試すいい機会でした。
ただ、彼はどこから始めればいいのか、よく分かっていませんでした。「僕達は、ただ楽しんでドレスを作ろうとしていたんです」とパーカーさん。
幸運にも今までパーカーさんは長年、色々なデザイナーのデザインを研究していたので、それがアディさんのドレス作りにも生かされました。「私のためにきっと素敵なドレスを作ってくれると信じていました。私の直感は正しかったのです」
ブルーのガウンを作るため、インターネット上でも色々調べたり、自分のおばあさんにも縫い方を教えてもらったりもしました。
パーカーさんは2019年1月にドレス作りを開始しました。プロムに間に合うように、完璧なドレスを作るためには、可能な限り時間をドレス作りに費やす必要がありました。 実際、彼はプロムの前日も、真夜中まで取り組んでいたそうです。「僕は完璧主義者なので、納得をいくものを作りたかったんです。プロムの前夜にもドレスに飾りを追加していたんです。首の周りのラインストーンや背中のレースなどを前の夜に追加しました」とパーカーさんは話してくれました。
プロムの日、アディさんは親友が作ったドレスを見て感動しました。「プロムの直前、朝に完成したドレスを見たときは、映画に出てくるドレスのようで本当に感動しました。彼が作ったなんて本当に信じられませんでした!」とアディさんは話してくれました。アディさんだけでなく彼らの学校の人々やインターネット上の人々も、この話を知って、とても感動しました。
パーカーさんが、長年の自分の夢であった夢を実現できたことに皆が感動しました。するとインディアナポリスのミュージカル「シンデレラ」の演出家のボブ氏が、お姫様に合わせてドレスを作ってくれる衣装デザイナーを探していたところ、パーカーさんの学校の先生が、彼を劇団に推薦してくれたことがきっかけで、彼はミュージカルの衣装を担当することになりました。「パーカーが書いたスケッチを見て、彼には間違いなく才能があると思いました」とボブ氏は話してくれました。
パーカーさんはミュージカルのシンデレラのための完璧なドレスを作りました。「シンプルなものが美しいのです」とパーカーさん。
18歳という若さでデザイナーとしての道を歩み出したパーカーさんには、明るい未来が待っているようです。
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