香港、9月の立法会選挙を1年延期する可能性と報道 民主派に打撃

[香港 29日 ロイター] – 香港政府は、9月6日に予定する立法会(議会)選挙を1年延期する可能性がある。公共放送の香港電台(RTHK)が匿名の関係筋の話として伝えた。香港では新型コロナウイルスの感染拡大が再び深刻になっている。これ以上の詳細は報じていない。

行政府や中国の出先機関である中央人民政府駐香港特別行政区連絡弁公室(中連弁)のコメントは今のところ得られていない。

延期となれば、民主派には打撃となる。

昨年の区議会(地方議会)選挙で大躍進した民主派は、今月施行された香港国家安全維持法が、中国による統制強化につながると国際社会から批判される中、立法会選で過半数議席の獲得を目指している。

民主派が今月実施した非公式の予備選での投票数は60万人を超えた。予備選で得票を集めた民主活動家の黄之鋒(ジョシュア・ウォン)氏は、コロナ拡大による「パンデミックを言い訳にした選挙延期は、もちろんごまかしに過ぎない」とツイッターに投稿した。

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