(写真提供 マリー・ブラントンさん)

大の仲良し ゴールデンレトリバーとイルカが8年目の友情をお祝い

人間と動物の友情には心を動かされるものだが、種類の異なる2匹の動物がもたらす友情はさらに感動的だ。ゴールデンレトリバーのガナーとイルカのデルタの絆がまさにそれである。

この不思議な組み合わせの2匹は、米フロリダ州グラッシーキーにある非営利イルカ水族館、ドルフィンリサーチセンター(DRC)で出会った。10歳のデルタが暮らしている水族館だ。ガナーの飼い主のマリー・ブラントンさんは DRC のシニアトレーナーをしており、ガナーが生後8週間のときにデルタと引き合わせた。

(写真提供 フロリダ州グラッシーキー・ドルフィンリサーチセンター)

異種間で共有する特別な絆は長年にわたって続いている。初めに2匹を有名にしたのは We Rate Dogs という Twitterアカウントで、彼らの友情と愛らしい写真の数々が多くの人々を魅了した。

2009年に保護施設で生まれたデルタは、DRC のウェブサイトで「好奇心が強くて明るい自立した男の子」と紹介されている。バンドウイルカは「運動神経が良く、エネルギッシュな演技で観客を驚かせるのが大好き」なのだという。

初めて2匹を引き合わせたとき、ブラントンさんはデルタが幼いガナーとの出会いによってさまざまな生き物や状況に適応できるようになればと願っていた。

(写真提供 マリー・ブラントンさん)

ブラントンさんによれば、ガナーは初めからデルタのとりこになっていたという。

「ガナーが初めてデルタに近づいたとき、私は興奮して吠えるのではないかと思っていました。実際はその逆で、彼はただ横になってじっと見つめていました」とブラントンさんは語った。

ガナーがすぐに落ち着いたことでデルタ(当時4歳)も安心し、自然な好奇心を見せてくれた。ブラントンさんはガナーを毎日、職場に連れて行き、彼はすぐにイルカと仲良しになった。

「ガナーを連れて行くといつもデルタが最初に近づいてくることに気づいたんです。彼はまるでガナーと遊ぼうとしているかのようにおもちゃを持ってくるようになりました」

(写真提供 マリー・ブラントンさん)

ガナーがやって来てから7年間、キスをしたり寄り添ったりして2匹はずっと仲良しでいる。

種が違うにもかかわらず、「彼らの友情は時間をかけてゆっくりと開花していきました」とブラントンさんは語った。

いまでは、月に数回しかガナーをセンターに連れて来ないため、最近はあまり会えていないのだという。それでも2匹はすぐにお互いを認識してキスをしに寄って行くそうだ。

(写真提供 マリー・ブラントンさん)

トレーナーのエミリー・パセンタさんは Twitter で「ガナーは私たちがお世話する26頭のイルカみんなの親友です」と語った。

オンライン上の多くの動物愛好家たちが2匹の親密ぶりに驚いた。言うまでもなくガナーとデルタは特別な絆で結ばれており、これからも2匹が共に幸せな日々を過ごせることを願わずにはいられない。

(写真提供 マリー・ブラントンさん)

 

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