米国立衛生研、コロナ抗体医薬の治験開始へ

[4日 ロイター] – 米国立衛生研究所(NIH)は4日、新型コロナウイルス感染症治療薬として開発されている抗体医薬の臨床試験(治験)2件を実施すると発表した。

NIHが治験に利用するのは米製薬大手イーライリリー<LLY.N>がカナダのバイオテクノロジー企業アブセレラと共同で開発している「LY─CoV555」。新型ウイルス感染症(COVID-19)で軽度から中度の症状を呈している患者を対象に実施する。

中期治験「ACTIV─2」は入院していない約220人の患者、初期の後期治験「ACTIV─3」は、入院している約300人の患者を対象とする。 効果が確認されれば治験参加者を増加させる。

米国立アレルギー感染症研究所のファウチ所長は、中期治験の結果は10月から11月初旬にかけて判明するとの見通しを示した。

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