インド政界でフェイスブック批判、与党に有利なポリシー報道受け

[ニューデリー 17日 ロイター] – 米フェイスブック(FB)<FB.O>のコンテンツポリシーがモディ印首相率いる与党インド人民党(BJP)に有利になっているとするメディア報道を受けて、インド政界ではFBがやり玉に挙がっている。

米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)によると、FBのインドにおけるパブリックポリシー担当トップ、Ankhi Das氏は自社のヘイトスピーチルールについて、BJPやヒンズーナショナリストの一部個人・団体への適用に反対していたほか、同氏は従業員に対し、BJPの政治家による違反行為を罰すれば「自社のインドでの事業見通しを損なうことになる」と語っていた。

野党の国民会議派はこの報道について、FBとBJPの関係を議会が調査するよう求めた。

一方、元閣僚であるBJPのRajyavardhan SinghRathore議員は新聞コラムで、FBは既に「国民会議派左派に傾斜したプラットフォームだ」と指摘。「これまでの政権や野党につながりを持つFBの現職・元職幹部の例があり、彼らの一部はこれまでに首相をあからさまに批判している。彼らが親BJPだと非難するのはばかばかしい」と指摘した。

別のBJP議員で議会情報技術委員会のTejasvi Surya委員は、多くの人々は「(FBが)多くのナショナリスト、親インド、親ヒンズーの声を不当に検閲している」と批判しており、関連当局とこの問題に対処すると述べた。

国民会議派は16日、ツイッターで「数百万人のインド人はFBを通じBJPによってコントロールされ、操られている」とした。

FBは17日、個人の政治的立場と無関係にヘイトスピーチを禁じているとする週末の声明文に触れつつ、「さらにやることがある」と認めた。

FBはインドで3億人以上のユーザーを抱えている。

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