ノルウェー中銀、政策金利をゼロ%に据え置き 経済見通し維持

[オスロ 20日 ロイター] – ノルウェー中銀は20日、政策金利を予想通り過去最低のゼロ%に据え置いた。経済はおおむね予想通りに推移しているとの認識を示した。

中銀は、新型コロナウイルスの流行を受け3月から5月にかけ政策金利を3回引き下げた。ただ6月には、経済見通しは想定以上に改善したとの認識を示している。

中銀は声明で「新たな情報は6月に示した景気見通しをおおむね裏付けている」とした。

中銀は6月、次の金利変更は引き上げとなる公算で、時期は2022年末との認識を示した。

オルセン総裁は「見通しとリスクバランスに関する委員会の評価は、政策金利が今後しばらく現在の水準にとどまる可能性が高いことを示している」と述べた。

金利据え置き発表を受け、ノルウェークローネは下落。0814GMT(日本時間午後5時14分)時点で1ユーロ=10.59クローネ。発表前は10.56クローネだった。

中銀は6月の想定よりもクローネが強いとの認識を示した。

ノルデア・マーケッツは「全般的にみて、声明はかなり中立だった。中銀は9月の会合まで引き続き状況を注視するだろう」とした上で、現時点でさらなる景気回復には依然かなりの不透明感があると指摘した。

中銀は、金利引き下げで国内の住宅価格が上昇したことに言及し、金融の不均衡につながる可能性があると指摘した。

*エコノミストコメントなどを追加しました

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