より感染力のある新型コロナ変異株、インドネシアでも発見

[ジャカルタ 30日 ロイター] – インドネシア・ジャカルタのエイクマン分子生物研究所は30日、新型コロナウイルスで、より感染力のある変異株が国内で見つかったと明らかにした。

ヘラワティ・スドヨ副所長はロイターに対し、同研究所が収集した検体の遺伝子配列データから、「まだ比較的軽めだが感染力のある」変異株が発見されたと語った。これが最近の同国での感染急増の背景にあるのかを判断するには、もっと研究が必要になるとも述べた。

今回の変異株は2月に世界保健機関(WHO)が確認したタイプで、欧州や米州で既に広がっており、さらにインドネシア隣国のシンガポールやマレーシアでも見つかっている。

インドネシア大学の伝染病専門家、Syahrizal Syarif氏は、自身のモデルに基づくと、年末までに国内の累計感染者数が50万人に拡大する可能性があると指摘し、警戒を怠らないよう呼び掛けた。

インドネシア保健省のデータによると、同国で30日に報告された新規感染者は2858人で、前日の最多記録3308人は下回ったが、過去1カ月の1日平均よりは多い。感染者数の累計は17万2053人で、死者は7343人。

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