カーボベルデがアルゼンチンに惜敗 健闘に称賛 中国代表には再び厳しい視線

2026/07/06 更新: 2026/07/06

2026年ワールドカップの決勝トーナメント1回戦で、「アフリカ勢の伏兵」として注目されていたカーボベルデは、前回王者アルゼンチンに2対3で敗れ、快進撃を終えた。しかし、最後まで粘り強く戦った姿は多くのファンから称賛を集めた。

一方、韓国のネットユーザーの間では、人口わずか約50万人のカーボベルデの健闘を引き合いに、14億人の人口を抱える中国男子サッカー代表を揶揄する声が相次いだ。これに対し、中国本土のネットユーザーの一部も共感を示し、「中国代表にはもう失望しきっている」といった声が広がっている。

カーボベルデ「敗れてなお誇らしい」

7月4日未明に行われたワールドカップ決勝トーナメント1回戦で、カーボベルデはアルゼンチンに2対3で敗れ、ベスト16進出を逃した。試合を通じて見せた粘り強い戦いぶりは広く評価され、多くのファンの尊敬を集めた。

今大会でカーボベルデは4試合を戦い、3分け1敗。スペインと0対0で引き分け、ウルグアイとは2対2、サウジアラビアとも0対0で引き分けた。決勝トーナメントではアルゼンチンと激戦を繰り広げ、2対3で惜敗した。

中国本土のネットユーザーからは、「カーボベルデは敗れてなお誇らしい」との声が相次いだ。

あるユーザーは、「カーボベルデのファンになった。これまで見た中で最も印象的なチームだ」と投稿した。

別のユーザーは、「全力で戦うことの意味は、こういう姿なのではないか。カーボベルデは自分たちの物語を刻んだ。勝ち負けはもう重要ではない。これこそワールドカップの面白さだ」と称賛した。

また別のユーザーは、「結果がどうであれ、私の中ではカーボベルデはすでに勝っている。私はあなたたちを、カーボベルデを、ずっと忘れない。サッカーへの純粋な情熱と闘志を見せてくれてありがとう」と書き込んだ。

「カーボベルデに拍手を送りたい」とする声や、「一度カーボベルデに行ってみたい。この小さくも、これほど粘り強い国を見てみたい」といった投稿も見られた。

あるネットユーザーは、カーボベルデの今大会の対戦相手について、「まさに地獄級の厳しさだった」と表現した。カーボベルデは4試合で、アジアカップ王者のサウジアラビア、そしてワールドカップ優勝経験を持つスペイン、ウルグアイ、アルゼンチンと対戦した。まるで決勝級の相手と立て続けに戦ったようなものだという。

この投稿には多くのユーザーが賛同した。カーボベルデは4試合の中で、アジア王者のサウジアラビアと、ワールドカップ優勝経験を持つ3チームと対戦したことになる。アルゼンチン、スペイン、ウルグアイはいずれも世界王者の経験を持つ強豪であり、カーボベルデは終始、極めて厳しい相手と戦っていたとの見方が広がった。

中国本土の多くのサッカーファンは、人口わずか約50万人のカーボベルデがワールドカップの舞台で伝統的な強豪国と渡り合ったこと自体、すでに奇跡だと受け止めている。

韓国敗退後、中韓ネットユーザーの舌戦に

一方、韓国代表は今大会で不本意な結果に終わり、グループステージで早々に敗退した。最終戦となった南アフリカとの重要な一戦で韓国は0対1で敗れ、最終順位は34位となった。これは韓国代表にとってワールドカップ史上最悪の成績の一つであり、出場枠が48チームに拡大された大会でも32強入りを逃す結果となった。

韓国代表の敗退後、中国本土の一部メディアやネットユーザーは韓国を大きく揶揄した。「勝ち上がり計算? まだ素人だ」といった皮肉を込めたポスターも作成され、韓国のネットユーザーの強い反発を招いた。

その後、カーボベルデの予想外の健闘が注目を集めると、一部の韓国ネットユーザーは中国男子サッカー代表に矛先を向けた。SNS上では中国代表の集合写真とともに、「カーボベルデの試合を見た後では、中国サッカーの低迷ぶりがますます不可解に見える。人口50万人のカーボベルデがワールドカップで勝ち点を取れるのに、14億人の中国にはそれができない」と皮肉る投稿が見られた。

この話題は、中国語圏のSNSで議論を呼んでいる。

長年低迷する中国男子サッカー 国内ファンに広がる失望感

実際、中国男子サッカー代表の成績低迷は長く続いており、多くの中国人サポーターに失望と怒りを抱かせてきた。

中国代表は2002年に初めてワールドカップ本大会に出場して以降、長年にわたり本大会出場を逃している。近年はアジアの中でも競争力が低下し、かつては「格下」と見なされていたチームに敗れることも増えている。

2026年ワールドカップのアジア予選でも、中国代表はタイに敗れ、シンガポールと引き分けるなどして、大きな議論を呼んだ。中国サッカーについては、長年にわたり育成システムの弱さ、リーグ運営の混乱、短期的な成果を求める体質、管理面の問題などが指摘されている。

さらに、中国スーパーリーグも近年、深刻な財政危機に直面している。複数のクラブが解散したり、給与未払い問題を抱えたりしており、高額年俸で加入した外国人選手の多くも退団した。かつて大々的に推し進められた、資金力に依存したサッカー運営は急速に崩壊した。

こうした背景もあり、韓国のネットユーザーによる皮肉に対して、中国のネットユーザーからは珍しく同調する声も上がった。

「韓国が中国代表をののしっても、これだけは反論する気になれない」

「どうせ中国代表はもう面目を失っている。誰が擁護したいと思うのか」

「自国民としても、正直よく分からない」

「実際、私たちにも理解できない」

一方で、サッカーの実力は人口だけで決まるものではなく、育成システム、サッカー文化、教育のあり方、リーグの発展などと深く関係していると指摘する声も少なくない。

それでも、ワールドカップの熱狂とカーボベルデの快進撃との対比の中で、中国男子サッカー代表は再び世論の焦点となった。そこには、中国のサッカーファンが長年積み重ねてきた不満と、諦めに近い感情がにじんでいる。

方暁
関連特集: 国際