ポートランド市長、暴力放棄を呼びかけ 抗議デモ激化で1人死亡

[30日 ロイター] – 人種差別への抗議運動が続く米西部オレゴン州ポートランドのウィーラー市長は30日、抗議運動の参加者が死亡したことを巡り、ソーシャルメディア上で報復を求める投稿が相次いでいることについて、これに応じないよう呼びかけた。市当局はデモ参加者の暴徒化に警戒を強めている。

ポートランドでは29日、人種差別抗議運動「Black Lives Matter(黒人の命は大切)」のデモ参加者とトランプ大統領の支持者らが衝突し、1人が撃たれて死亡した。

同市長によると、ツイッターで、ポートランドに来て報復行動に及ぶ計画を投稿する向きがあるという。これに対し市長は、あらゆる政治的立場の人々に暴力を放棄するよう呼びかけた。

また、同市長はトランプ米大統領の発言についても「分裂を深め暴力を助長する」と批判。大統領がデモ鎮圧に連邦政府の支援を求めるべきとの認識を示したことに対し、介入しないよう要請した。

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