クシュナー氏、中東諸国を歴訪 イスラエルとの融和呼びかけ

[アル・ダフラ空軍基地(アブダビ) 1日 ロイター] – トランプ米大統領の娘婿のクシュナー大統領上級顧問は1日、湾岸諸国を歴訪した。他のアラブ諸国に対しイスラエルとの融和を呼びかける狙い。同氏は、イスラエルとアラブ首長国連邦(UAE)の国交正常化の合意文書をまとめるため、UAEを訪れたイスラエル代表団に同行していた。

UAE国営の首長国通信(WAM)は、クシュナー氏の発言として、他のアラブ諸国の中にも早期にイスラエルとの国交を正常化する可能性があると報道。その時期を問われたクシュナー氏は「数カ月内に」実現するとの期待を示した。

UAEを発ったクシュナー氏は、バーレーン、サウジアラビアを相次いで訪問。この後はカタールを訪問するとみられている。

UAEに追随してイスラエルとの国交正常化に意欲を示す動きは見られていないが、サウジはクシュナー氏とイスラエル代表団を乗せたイスラエル国営のエル・アル航空のチャーター機が領空を通過することを許可した。

バーレーンの国営通信は、ハマド国王がクシュナー氏との会談で、UAEがアラブ・イスラム諸国の国益保護において果たした役割に賛辞を送ったと報じた。

また、サウジアラビアの国営サウジ通信(SPA)は、ムハンマド・ビン・サルマン皇太子とクシュナー氏が、パレスチナとイスラエルの和平交渉再開の必要性を協議したと報じた。

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