英国、対外援助予算の削減検討 防衛などに振り向け=タイムズ紙

[ロンドン 2日 ロイター] – 英タイムズ紙は、スナク英財務相が対外援助向け予算の一部を削減し、情報活動や防衛能力の増強に振り向けることを検討していると報じた。

英政府は、国民所得の0.7%を海外の開発援助に支出すると約束している。しかし、新型コロナウイルスの感染拡大で経済が打撃を受ける中、英政府は現在、対外援助や防衛、安全保障政策を見直している。

タイムズ紙によると、ある政府関係者は、財務相は政策見直しの結果次第では「(対外援助向けに確保している国民所得の)0.7%(の予算)を流用する姿勢を明確にしている」と話した。

スナク財務相は、対外援助への支出に関する約束を破棄もしくは修正し、資金をより広範囲なプログラムに使えるようにすべきとの立場だとみられる。

ロイターは英財務省にコメントを求めたが、業務時間外のため現時点で回答はない。

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