米、国連安保理でナワリヌイ氏事件の究明主張 「責任取らせる」

[国連 10日 ロイター] – 米国は10日、ロシアの反体制派指導者アレクセイ・ナワリヌイ氏に毒物が使用された事件を巡り、関与した人物に責任を取らせるため同盟国と行動する考えを国連安全保障理事会で示した。

チェリス・ノーマンシャレー次席国連大使がシリアの化学兵器に関する安保理会議で「ロシアは過去にノビチョク系の神経剤を使用している。ロシア国民はいかなる報復も恐れることなく自分の意見を主張する権利がある」と述べた。

ナワリヌイ氏はベルリンの病院で治療中。ドイツ政府は同氏に神経剤「ノビチョク」が使用されたとの見解を示したが、ロシアは毒物が使用された証拠はないと主張している。

ノーマンシャレー次席大使は「ロシアに対し、国際社会の調査への全面的協力を求める。証拠で何が明らかになっても、同盟国および国際社会とともに加害者に責任を取らせる。資金の制限も含まれる」と述べた。

これに対しロシアのワシリー・ネベンジャ国連大使は、「ロシアの医師はナワリヌイ氏に化学兵器物質は見つからなかったと述べた。ドイツの研究所はそう(見つかった)と言っているが、毒殺未遂と断定し捜査につながる証拠は受け取っていない」と反論した。

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