中国はチェコへ「渡航警告」で報復 効果は限定的
中国はチェコのビストルチル上院議長率いるビジネスリーダーを含む約100人の代表団が訪台したことについて、経済報復を行なっている。同代表団に参加したチェコ企業の中国市場への参入が禁止され、またチェコの老舗ピアノメーカー「ペトロフ」の受注も取り消された。中国側は再び「渡航警告」措置で観光抑制を試みるが、中国国内では海外旅行が実質「中止」されているため、チェコ経済に対する効果はかなり限定的とみられる。
中国文化観光部のウェブサイトは11日に、中国国民にしばらく「疫病が再拡大した」チェコへの旅行を慎むよう求めた「旅行安全通知」を発表した。
中国当局は、チェコ代表団の訪台への報復措置として、チェコに対しても「渡航警告」を出した。しかし現在のこのウィルスのパンデミック時期においては、中国国内で人の移動が抑制されており、現実的な効果はないとみられる。
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