IDB次期総裁にトランプ政権高官選出、米国人トップは初めて

[ワシントン/ブエノスアイレス 12日 ロイター] – 米州開発銀行(IDB)の次期総裁を選ぶ12日の選挙で、トランプ政権高官のマウリシオ・クラベルカロネ氏が勝利した。61年になるIDBの歴史で、初めて米国人がトップとなった。9月末で任期満了となるモレノ総裁の後任で、任期は5年。クラベルカロネ氏は1期しか務めないと宣言している。

トランプ大統領は、中南米出身者を総裁に起用するというIDBの慣例を破り、米国家安全保障会議(NSC)上級部長のクラベルカロネ氏を候補に指名。一部の中南米諸国や欧州連合(EU)などから批判を浴びていた。

ただNSCによると、選挙ではIDBに理事を送っている48カ国のうち30カ国がクラベルカロネ氏に投票した。この中には中南米の23カ国が含まれている。一方で関係者の話では、16カ国が棄権したという。

今回のIDB総裁選びは、中南米の資源国への影響力を強化して中国に対抗することを目指すトランプ政権と、この地域出身者のポストを守りたい一部中南米諸国の綱引きという側面が強かった。またトランプ氏に忠実なクラベルカロネ氏が総裁になった後、11月3日の米大統領選でトランプ氏が民主党候補のバイデン前副大統領に敗れた場合、どうなるのかと懸念する声も出ていた。

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