台湾当局、密航試みた香港市民5人を拘束=関係筋

[台北 14日 ロイター] – 香港から台湾に密航しようとしていた香港市民5人を台湾の沿岸警備当局が拘束し、先月から台湾の施設に収容していることが関係筋の話で明らかになった。

関係筋がロイターに語ったところによると、5人はボートで台湾が実効支配している南シナ海の東沙諸島に到着した。

台湾当局筋は5人が高雄市にある沿岸警備当局の施設に収容されていると明らかにした。

台湾の通信社、中央社は13日夜、「(5人には)弁護士との接見など基本的な権利が認められている」と伝えた。ロイターは報道の内容を確認できていない。

台湾の蘇貞昌行政院長(首相)は14日、記者団に、香港から逃れてくる人たちを懸念していると述べた上で「香港市民への支援について、明らかにできない特定の事案がある」と語った。

中国共産党機関紙・人民日報系の新聞「環球時報」は14日、5人の拘束は台湾政府が香港市民を支援するという約束が「偽物」であることを示していると主張した。

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