ワクチン供給の国際枠組み、156カ国が参加 米中は見送り

[ジュネーブ/ロンドン 21日 ロイター] – 世界保健機関(WHO)などは21日、新型コロナウイルスワクチンの公平な供給を目的とした枠組み「COVAX」に156カ国が参加したと発表した。米国と中国は参加しなかった。

途上国へのワクチン普及を進める国際組織「Gaviワクチンアライアンス」とWHOによるこの枠組みは、2021年末までに世界で20億回分のワクチン供給を目指す。参加国は世界の人口の約3分の2を占めるという。

COVAXの関係者によると、中国は参加していないものの、協議を続けている。

WHOのテドロス事務局長はオンライン会見で「COVAXは世界で最も大規模で多様なワクチン候補をそろえることになる」とし、「慈善ではなく、各国の最善の利益につながるものだ」と述べた。

GAVIは、さらに38の富裕国が数日中に参加する見通しだとした。また、ワクチン研究・開発向けに14億ドルの拠出確約を取り付けたが、さらに7億─8億ドルが早急に必要だと訴えた。

COVAXに資金を拠出する一方で同枠組みを通じたワクチン調達を行わない国名は明らかにしなかった。フランスとドイツはこれまでに、欧州連合(EU)の共同調達計画からのみ調達する方針を示している。

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