カナダはコロナ感染抑制できるかどうか重大な岐路、当局が警告

[オタワ 22日 ロイター] – カナダでは新型コロナウイルスの感染者が再び急増しており、国民1人1人が徹底した予防に取り組まなければ、感染者数が第1波の水準を上回りかねない――。カナダ公衆衛生局は21日の声明でこう警告した。

21日時点でカナダのコロナ感染者数は14万5415人、死亡者は9228人。公衆衛生局が提示した最悪シナリオでは、今後1日当たりの感染者が1000人を超え、10月2日までに15万5795人に達する恐れがある。

同局は「カナダは重大な岐路に差し掛かっており、接触率を下げるための国民各自の行動がわれわれの行く末を決定する」と訴えた。

タム公衆衛生局長は、今から2022年1月までに想定される3つの感染拡大シナリオのうち、最も好ましいのは幾分かの増加カーブを描いた後、来年を通じてゆっくり減少していく展開だが、そのためには陽性者の検知と追跡に加え、各自が必要な予防対策を行うことだと強調。そうした対応が取られない場合、壊滅的な事態になってもおかしくないと付け加えた。

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