米リジェネロン、新型コロナ抗体薬治験でウイルス減少・症状改善

[29日 ロイター] – 米製薬会社のリジェネロン・ファーマシューティカルズ<REGN.O>は29日、新型コロナウイルス感染症の治療薬として開発している抗体薬の臨床試験(治験)で、軽度から中程度の自宅療養患者の体内ウイルスが減少し、症状が改善したと発表した。

米食品医薬品局(FDA)に緊急使用許可を申請するかどうかについては、FDAを含め規制当局との間でこれまでの治験結果を「速やかに」議論する方針を示した。

リジェネロンが開発中の「REGN─COV2」は、2種類の抗体を組み合わせた抗体カクテルを使う。

275人の患者の治験結果では、投薬前に自身の免疫反応が十分に起きていない血清反応陰性の患者で、特に高い効果が見られた。リジェネロンはこれについて、REGN─COV2が自然な免疫反応に代わる治療となり得ることを示唆しているとした。

同社によると、血清反応陰性の患者は、REGN─COV2投与後7日目までに体内のウイルスが急速に減少した。

また、血清反応陰性の患者のうちプラセボ(偽薬)を投与されたグループは症状改善に平均13日かかったのに対し、高用量グループでは同8日、低用量グループでは同6日だった。

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