「アジア安保の枠組み」の米国務長官発言、十分には把握せず=官房長官

[東京 7日 ロイター] – 加藤勝信官房長官は7日午後の会見で、ポンペオ米国務長官がインド太平洋に多国間の安全保障の枠組みを構築することが望ましいと述べたと一部で報じられたことに関し、その内容を十分に把握しているわけではないと語った。

7日付日本経済新聞朝刊はポンペオ長官とのインタビューを掲載し、ポンペオ長官が日米豪印の「4カ国の協力を制度化すれば、本物の安全保障の枠組みづくりに入ることができる」と述べたと伝えた。

加藤官房長官は、報道には接しているとしつつ「制度化について、十分把握しているわけではない」と指摘。直ちに日本として賛意を示すことは避けた。

その一方、4カ国外相会談の定例化を決めたことに関連し、1年間に1回と決めたわけではないとし、複数回の開催余地にも言及した。

一方、夕食時に利用すれば、1000円分のポイントが付与される「GoToイート」を巡り、格安商品を出すチェーン店で1品だけ注文しそれを複数店で繰り返して「差額」を手にする利用者が出ていることに対し、加藤官房長官は「公平感からみてどうか、という点から、必要な対応を検討している」と語った。

(田巻一彦)

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