米大統領選の期日前投票が空前のペース、投票率は記録的な高さか

[ワシントン 8日 ロイター] – 11月3日の米大統領選まで1カ月を切る中、全米で期日前投票を済ませた有権者がすでに660万人に上り、かつてないペースで急増しており、今回の大統領選の投票率は1908年以来の高水準を記録する可能性がある。フロリダ大学のマイケル・マクドナルド教授(政治学)が主宰する「United States Elections Project」の集計データで分かった。

データによると、投票日まで1カ月を切った段階で期日前投票を済ませた有権者の数は、前回2016年大統領選の同じ時期の10倍以上に上るという。

マクドナルド氏は、期日前投票が急増している要因について、新型コロナウイルス対策で多くの州で事前投票と郵送投票が拡充されたことと、トランプ政権に意見を述べたい有権者の熱意を挙げる。

同氏は今週行ったインタビューで「これほど早い時点でこれほど多くの有権者が投票を済ませた状況はかつて見たことがない。有権者は投票先を決めた時点で投票に行く。多くの人々がかなり前に投票先を決め、トランプ政権への判断を下していた」と語った。

期日前投票のデータに基づくマクドナルド氏の試算では、今回の大統領選の投票者は約1億5000万人となり、投票率は65%と、1908年以来の高水準を記録する見込み。

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